「キスって、ただの愛情表現でしょ?」そう思っているあなたに、ぜひ知ってほしいことがあります。
実は、キスは私たちの“心”と“体”にダブルで良い影響を与えることが、科学の力で明らかになっているのです。
恋人とキスをしたとき、なんだか安心したり、元気が出たりした経験はありませんか?
それ、ただの気のせいじゃないかもしれません。今回は、恋愛科学の研究から、「キスの知られざる効果」に迫ります。

キスは単なるイチャイチャじゃないんだ!実際に多くのポジティブな生理的効果が証明されているんだ!
キスで分泌される“愛のホルモン”オキシトシン
恋人とキスを交わしたとき、脳内では「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。
このホルモンは「愛情ホルモン」とも呼ばれ、信頼感や安心感を生み出す効果があります。
実際、イスラエルの大学が行った研究では、恋愛初期のカップルは、オキシトシンの血中濃度が最も高かったという結果が出ています。
👉 恋をしていると「安心する」「つながっていると感じる」――それは体の仕組みにも表れているのです。

キスをするとなんだか安心するのはオキシトシンが分泌されていたからなんだ!
キスは“ストレスホルモン”をやわらげる
キスには、ストレスを和らげる作用もあります。
研究では、キスやハグのようなスキンシップによって、コルチゾール(ストレスホルモン)の濃度が下がることが確認されています。
さらに、上記の研究では、オキシトシンの上昇がβエンドルフィン(快感ホルモン)やIL-6(免疫系マーカー)との相乗効果を生み出していたことも明らかに。
👉 つまりキスは、ただ気持ちいいだけでなく、ストレスに強くなる体づくりにも役立つ“癒しの処方箋”なのです。

キスにはストレスを和らげたり免疫系の向上まで、素晴らしい効果があるんだ!
心も体も“シンクロ”する恋のはじまり
この研究で特に注目されたのが、「ホルモンの連動=生理的シンクロ」。
恋人同士が見つめ合ったり、表情を合わせたりするタイミング(非言語的な“調和”)がうまくとれているとき、オキシトシンや免疫系ホルモンの働きも一致していたのです。
これは「好きな人と一緒にいると、呼吸や鼓動が自然と合ってくる」という体感を、科学的に裏付ける結果といえるでしょう。

お互いの生理的効果がシンクロしてくるなんて、すごくない!?

「キス」は心にも体にも効く“ラブサプリ”だった
恋人と交わすキスは、単なる感情の表現ではありません。
科学的にも、ストレスを和らげ、幸福感を高め、心身を整える「愛の処方箋」であることが証明されつつあります。
「最近なんだか疲れやすい…」
「誰かとつながっていたい…」
そんなときは、無理に言葉を探すよりも、そっとキスをしてみるのも、立派な心のケアかもしれません。

キスやスキンシップは生物学的に見ても良いことづくしなのだ!みんなも沢山キスしよう!
出典
Affiliation, reward, and immune biomarkers coalesce to support social synchrony during periods of bond formation in humans
著者: A. Ulmer-Yaniv, R. Avitsur, Y. Kanat-Maymon 他
掲載誌: Brain, Behavior, and Immunity
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