「え、ちょっと太った?」
「あはは、冗談だよ」──でも、その一言が、思春期の誰かを何年も苦しめることがある。
10代の体型いじりは、ただの「ノリ」では済まされない。
「外見のからかい」が、子どもたちの心と行動にどんな影響を与えているのか?
日本の中学生を対象にした実証データが、そのリアルを明らかにした。

外見の”からかい”や”いじり”が心と体にどんな影響があるのか、論文で発表されたんだ!
からかわれた経験が、ダイエットと自己否定を引き起こす
大阪の中学生1172人を対象にした調査によると、”女子の32.5%、男子の16.4%”が「外見をからかわれた経験がある」と回答。
しかも、からかわれた経験がある生徒は、そうでない生徒に比べて
約4倍の確率でダイエット行動をしていることが判明した。
女子の46.3%、男子の25.9%がダイエット経験あり(からかわれた生徒)
→ 一方で、からかわれていない女子のダイエット率は23.2%、男子はわずか6.0%

みんな”からかわれた”経験からダイエットしようって思うんだね!
「家族の冗談」が子どもを傷つけている現実
興味深いのは、からかいの発信源。
- 男子:84.7%が「友達」からのからかい
- 女子:62.4%が「家族」からのからかい
つまり、親や兄弟姉妹が“軽い冗談”で言ったつもりの言葉が、
深い自己否定や無理なダイエットに直結している可能性がある。

実は”家族”から軽い冗談で外見を”からかわれた”ことある人がこんなにいるんだ!
「実際の体重」よりも「太っていると思っているかどうか」が重要
実は、「太っている」かどうかではなく、
「自分は太っていると思っている」ことが、からかいの引き金になっていた。
- 「太っている」と感じている男子:35.1%がからかわれた経験あり
- 同様の女子では、52.0%
つまり、多くの子どもたちは「“現実の体型”ではなく、“歪んだ自己イメージ”に苦しんでいる。」

実際に「太っているか」よりも自分で自分の事を「太っていると思ってしまっている。」事で悩んでいるんだね!
からかい→自己否定→無理なダイエット…悪循環が始まる
調査は、からかいの経験が「心の傷」として残り、行動(ダイエット)に直結していることを統計的に示している。
特に男子では、からかわれたことでダイエット行動を始める確率が4倍以上になるという結果も。

からかわれたことによって無理なダイエットをしちゃって心も体もボロボロになるんだ!
【結論:読者への問いと提案】
「ほんの一言」──それが、相手の未来を変えることがある。
特に思春期は、家族や友人の言葉が“自分”を形づくる最重要期間。
- その冗談、本当に必要?
- それ、応援になってる?
もしあなたが親なら、先生なら、友達なら。
今すぐその「からかいの文化」を終わらせる側に回ろう。
「あれ、太った?」の一言が、10代の心を壊さないために。

たった一言で人の心を壊してしまう可能性があるんだ!自分の言葉は相手に影響を与える!みんなで一緒に気を付けよう!
【参考論文】
Chisuwa-Hayami N, Haruki T. Associations of body-related teasing with weight status, body image, and dieting behavior among Japanese adolescents. Health Promotion Perspectives. 2017;7(2):80–87.
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