「高い化粧品を使っても、シミが消えない…」
そう感じたこと、ありませんか?
「ネットで見た“シミ取りクリーム”って本当に効くの?」
「皮膚科に行くほどじゃないけど、気になる…」
そんな“肌のモヤモヤ”を、医学論文の視点からスッキリ整理してみました。
今回は、カナダ・トロント大学の皮膚科医が執筆したシミ治療の専門論文をもとに、「結局、何が効くのか?」をまとめます。

シミを消す方法もしっかり科学的に研究されているんだ!
まず知っておくべき:「シミには種類がある」
論文でも強調されていたのは、“シミ”は1種類じゃないということ。
種類 | 原因 | 見た目 | よくある場所 |
---|---|---|---|
肝斑(melasma) | 紫外線・ホルモン・妊娠 | ぼんやり左右対称の茶色いシミ | 頬・鼻・口周り |
炎症後色素沈着(PIH) | ニキビ・湿疹など炎症後 | はっきりした濃いシミ | 顔全体や体にも |
☝ 原因が違えば、効く治療法も変わるんです。

自分はどんな種類のシミなのか、把握することが重要だね!
結論:シミを消すなら「この順番」が王道
論文で繰り返し語られていた、3ステップアプローチがこちら:
【STEP1】紫外線カットはすべての基本
- SPF50+、PA+++以上の日焼け止め
- スプレーやパウダーでメイクの上からもガード
- 帽子や日傘も有効
☀️ すべての治療効果は「日焼け対策」が土台になります。
【STEP2】成分で選ぶ“攻めのケア”
以下は論文で紹介された有効成分とその特徴:
成分名 | 効果 | 注意点 |
---|---|---|
ハイドロキノン(HQ) | メラニン生成を抑える | 刺激あり・高濃度はNG |
トレチノイン | 肌の代謝を促す | 赤み・皮むけあり・医師の指導必須 |
アゼライン酸 | HQに近い効果 | 刺激少なく、妊娠中もOK |
ナイアシンアミド | メラニンの移動を阻止 | 市販品にも多く含まれる |
📚 論文では「HQ+トレチノイン+ステロイド」の3点セットが最も有効とされています。
【STEP3】必要に応じて、レーザー治療も選択肢
- ピコレーザー、Qスイッチレーザーなど
- ただし、アジア人(肌タイプIV以上)はPIHリスクあり
- 経験ある医師に相談が必要
📝 このステップは論文には未記載ですが、臨床ではよく使われています。

研究論文ではSTEP1とSTEP2が第一選択で、エビデンスが最も強いと言われているよ!レーザーはあくまで補助的な選択肢として持っておくと良いかもしれないね!
レーザー治療のメリット
- 早く効果を感じやすい
→ 数回の施術で色味が薄くなるケースも - 外用薬では届きにくい深いシミにも対応できる
→ 特に真皮まで色素が落ちている場合に有効 - 医療機関で行うため、照射の強さや範囲を調整できる
レーザー治療のリスク・注意点
- 肌質によっては逆効果になることも
→ 特にアジア人や色黒肌では、炎症後色素沈着(PIH)が起きやすい - 施術後のダウンタイム(赤み・かさぶた)がある
→ 数日〜1週間程度はメイク制限が出ることも - 複数回通う必要があり、コストも高め
→ 1回1〜3万円、複数回必要な場合も多い - 外用薬と同様に、紫外線対策を怠ると効果が落ちる/再発しやすい

必ずしもレーザーが一番効果が高いわけじゃないんだ!

よくある疑問に答えます(FAQ)
Q:市販の美白化粧品って効くの?
→ 有効成分が入っていれば**「予防+軽度の改善」には期待できます。
Q:どのくらいで効果が出る?
→ ハイドロキノンは8〜12週間で変化が見え始めます。焦らないことが大事。
Q:肝斑とPIH、両方あるかも…
→ その場合は、皮膚科での診断+タイプ別処方が最短ルートです。

適切なアプローチをすればしっかり効果を期待できるのだ!
まとめ:「今日からできること、3つだけ」
- ✅ 毎日、日焼け止めを塗る
- ✅ 正しい成分が入ったスキンケアを選ぶ
- ✅ 迷ったら皮膚科に相談する
💡「高いコスメ」ではなく、「正しい成分と順番」で選ぶ。
それが、科学的にシミを消すための第一歩です。

基本をおさえて、みんなでうる艶美肌を手に入れよう!
出典
Topical Treatments for Melasma and Postinflammatory Hyperpigmentation
著者:C.B. Lynde, J.N. Kraft, C.W. Lynde(2006, Skin Therapy Letter)
引用元論文PDF
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