やる気が消えた時、どうする?―失敗から立ち直る“回復プロセス”の科学―

ノートパソコンの前で頬杖をつき、疲れた表情で遠くを見つめる男性。画像中央に「やる気が消えた時、どうする?―失敗から立ち直る“回復プロセス”の科学」というキャッチコピーが記されている。 メンタル・性格

「もう無理…」そう思ったこと、ありませんか?

テストで大失敗。
仕事のプレゼンで頭が真っ白。
ずっと頑張ってきたのに結果が出ない。

そんなとき、「もう何もしたくない」と感じるのは、ごく自然なことです。
でも、もしその“やる気の喪失”が「立ち直りの第一歩」だとしたら、少しだけ希望が見えるかもしれません。

ろん太
ろん太

今回は誰にでもある”失敗”による、やる気の喪失から回復までのメカニズムを
研究論文をもとに解明していくよ!

失敗すると、なぜやる気を失うのか?

小樽商科大学の三ツ木真実氏(2020年研究)は、英語学習における「やる気の減退と回復」のプロセスを、1人の大学生の実体験から徹底的に分析しました。

その結果見えてきたのは、失敗によって「自分には無理だ」という信念が生まれることが、やる気を消してしまう最大の原因だということ。

「自力で英語を書けない」→「やっぱり自分はダメだ」
→ やる気がゼロに…

ろん太
ろん太

失敗してしまうと一気にやる気が削がれるよね!
特に要因が複雑であるほど、どこから改善するべきなのか考えただけで萎えてくるよ!

やる気が戻るとき、脳内で何が起きている?

でも、人間の「やる気」は、また戻ってきます。
どうやって?――答えはこの4ステップにありました。

ステップ1:自分の失敗を“正しく分析”する

“なんで失敗したんだろう?”
“そもそも準備足りなかったかも…”

失敗を「能力の問題」と思うとやる気が消えます。
でも「やり方の問題」だと気づけば、次はうまくいく。

三ツ木氏の分析では、失敗をきっかけに自己分析を始めた瞬間が、やる気回復の分岐点だったといいます。

ステップ2:“負けたくない”という感情を味方にする

クラスで自分よりうまく英語を話す人がいた――。
そこで「自信を失った」のではなく、「悔しい、見返したい」と思えたことが、やる気のスイッチになった。

「悔しさをバネに、“英語力を上げてやる”と決意した」

ステップ3:小さな成長を“見える化”する

「先生に褒められた」
「単語数が増えた」
「プレゼンが前よりうまくできた」

こんな小さな実感が、やる気回復の“ガソリン”になります。
「やればできる」という有能感が、自分の中に生まれるんです。

ステップ4:「本気で取り組む」ことを決める

ここまでくると、人は自然に覚悟を決めます。
それが「等至点(Goal Point)」――英語学習なら「本気で学ぶと決意した瞬間」。
この瞬間を境に、Aさんは別人のように前向きになりました。

ろん太
ろん太

実はモチベーションが低下しても、ふとしたきっかけで、すんなりやる気を取り戻すことが出来るんだ!

科学が示す「やる気の回復法」はこれだ!

やる気がなくなる原因やる気を取り戻す鍵
能力不足と決めつける努力・準備不足と捉え直す
他人との比較で落ち込む他人を刺激に変える
成長を実感できない小さな成功を記録する
責められてると感じる認めてもらう体験をつくる
ろん太
ろん太

“どうして失敗してしまったんだろう?”そう自分に問いかけてみて欲しい!
「自分には能力がないから失敗した」なんて思っちゃいけないよ!
“失敗には原因がある。それさえ改善すれば成功する!”って考えてみて欲しい!

失敗によるやる気喪失から立ち直るまでの心理的プロセスを示した日本語のフローチャート図。ショック、気づき、小さな前進、再起動の4段階が循環的に描かれている。
失敗してやる気が出ないとき、人はどんな心理プロセスをたどって立ち直るのか?本図は、自己分析・他者からの刺激・小さな成功体験を経てやる気を取り戻すまでの流れをビジュアルで解説しています。

最後に:やる気が戻らないのは「壊れたから」じゃない

やる気は、いつでも「再起動」できます。
必要なのは、失敗の“意味”を変えること。

あなたのやる気は、まだそこにあります。
気づいてないだけで。

ろん太
ろん太

失敗の先に成功は必ずある!
みんなも失敗の壁を乗り越えて、成功を目指してゆこう!
読んでくれてありがとう!

参考文献

三ツ木真実(2020)『質的分析を通じた英語学習動機の減退・回復プロセス可視化の試み』JACET北海道支部研究年報
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